8020運動というのは、80歳で20本の歯を残すことを目標としたスローガンのことです。そのスローガンに対しての日本の現状は8005、つまり80歳で残っている歯が5本ということです。一方、北欧の国々では、80歳の国民が平均25本以上の歯を残しているというのが現状です。これは予防治療に関して日本は後進国であると言わざるをえません。
日本では歯を失うということは老化現象だという誤った認識が根強くあり、虫歯や歯周病が細菌による感染症だという認識があまりにも低いのです。風邪を惹いても治ってしまえば、完全にもと通りになりますが、虫歯になったところはどうなっていますか?
自分自身の歯は穴が開いている状態です。ただ単にその穴に金属か歯と同じ色をした材料がつまっているだけです。虫歯をくり返しているうちに少しずつ自身の歯はなくなり歯科医院に通いながら最後には入れ歯に近づいてはいないでしょうか?最後まで自身の歯で過ごすためには、虫歯にならないための予防が大切です。“歯が痛いから歯医者に行く”の常識は、もう捨てましょう。今までの治療は虫歯の後始末です。歯磨きや、甘い物をとる頻度など今までの生活習慣を改善しないとまた同じように虫歯が発生します。
今後、虫歯を作らないために、現在のお口の中の危険度を検査し、その結果に基づいて予防プログラムを組み実践して一生涯ご自身の歯で噛めるよう努力をしていきませんか?虫歯も、歯周病も、風邪やはしかなどと同じ細菌による感染症です。よって自然に治るということはありませんが、予防法はある程度確立しています。
当院では、担当医と協力して歯科衛生士が、患者様の状態にあった歯磨き指導とクリーニングを行なっております。