お子様が子供と大人の歯が混在する時期(混合歯列期)である4歳から10歳ぐらいであれば、施せる矯正治療がたくさんあり、この時期に何もせずに永久歯に生え替わるのを待っていると、顎のズレや歯並びの問題が更に重大になります。
顎が大きくなり歯が生え替わる時期に、噛み合わせを乱す原因である歯並びの治療や、指しゃぶり、舌の癖(くせ)等の悪習癖をなくし、良い方向に成長発育を誘導する治療を咬合育成(第1段階治療)といいます。
その後すべての歯が大人の歯になる(永久歯列期)11歳以降に本格矯正治療(第2段階治療)を開始し、しっかりした噛み合わせを完成させます。この2段階で行われる矯正治療がしっかり噛める歯並びを作る為に最も理想的です。建築で例えるならば第1段階治療を基礎工事、第2段階治療をしっかりした土台の上に建物を建築すると思ってください。
子供の矯正治療(第1段階治療)から始められた患者様は、将来全ての歯が永久歯になると、ほとんどの場合大人の矯正治療(第2段階治療)へ移行いたします。その際、大人(成人)の矯正装置料からすでにお支払いになられた子供(小児)の矯正装置料(第1段階治療費:357,500円 税込み)を差し引いた費用が必要となります。