最近、学校歯科検診では、『不正咬合(悪い歯並び)』をチェックし保護者に報告するようになり、以前より早い時期に子供が矯正歯科を訪れる機会が増えました。日本矯正歯科学会では、なにも問題がなくても7歳になったら、矯正歯科治療を専門に行う歯科医を受診することを推奨しております。これは、歯の数やはえ方の異常、あごの異常な成長発育、むし歯や歯肉の病気を早期に発見することができるからです。
個人差はありますが、子供と大人の歯が混在する時期(混合歯列期)である、4歳ごろから10歳ごろまでに部分的な早期矯正治療(第一段階治療)であごの正しい成長発育を導きます。
次に、すべての歯が大人の歯になる(永久歯列期)11歳以降に本格矯正治療(第二段階治療)を開始し、しっかりした噛み合わせを完成させます。この2段階の治療が最も理想的です。
子供は歯並びの良し悪しを自分では判断できませんから、早期に受診し、問題を発見できるかは親の責任です。
また、親が無理強いした矯正治療は、途中で歯磨きがおろそかになり、むし歯のリスクが増えたり、治療を放棄することが多いため、できるだけ早い時期に矯正歯科治療を専門に行う歯科医を訪れて、歯並びの大切さを話してもらい、本人が納得することが大切です。